4.『優勝逃して下請けイジメ?』
~ 老舗百貨店の豪快な値切り術 ~
パンダ先輩、いよいよ野球シーズン到来ですね!!
今年は、親友が関西の"トラ球団"にドラフト入りしたんで、しっかり応援しなくちゃと思ってるんですよ!!
へぇ~ お前もタイムリーな話をするじゃん(笑)
ちょうど今、その球団の系列百貨店の話をしてたとこだよ。
えっ? 系列百貨店で何かあったんすか?
ほら、昨シーズンは「優勝間違いなし!!」って言われてたのに、結局優勝を逃しただろ?
それで、優勝セールを見越して早々に下請け業者に発注した「優勝グッズ」が販売できなくなったってことで、発注者である系列百貨店がその商品代金の半額(約1億円)しか支払わなかったらしい。
公正取引委員会の指摘を受けて、最終的には全額を払ったということじゃが、"下請けイジメ"が問題視されている現在の風潮の中では、系列百貨店のコンプライアンス意識に対する批判は出てくるじゃろうな。
まぁ、老舗の百貨店ということで社会に与える影響は重大デスから、そこは仕方ないでしょうネ・・・
系列百貨店と下請け業者の契約内容の詳細は分かりませんが、公正取引委員会が調査を行い、その上で勧告までする方針であるということは、契約内容や取引実態に不明瞭で問題と思える部分があったということでしょうネ。
ちなみに、『下請代金支払遅延等防止法 』では、第4条 第1項 第3号で下請け業者に責任がない場合における、発注者からの一方的な減額要請を禁じてマス。
(う~ん、まさか野球の話から"コンプライアンス"に話が飛ぶとは・・・汗)
〔執筆〕 田中 建太朗 (コンサルタント)
【監修】 田島総合法律事務所
<参照記事>
http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090213/crm0902131449021-n1.htm
「公取委 阪急阪神百貨店が下請法違反で調査」(2009.2.13 産経ニュース)
コメントをどうぞ