13.『コンプライアンスは誰がために・・・』
~ コンプライアンス、コンフリクト、コンプレックス・・・
"コンプライアンス"って、ただやみくもに推進すればイイってもんじゃないらしい!? ~
いやぁ~ "コンプライアンス"って重要ですよねぇ~
なんだよ、いきなり。
だって、今やどこに行っても、何をやっても"コンプライアンス"という言葉がついて回るじゃないですか!
だから、とりあえず"コンプライアンス"を重視しとけば「良い会社」ってイメージを持たれるし、そういう意味で重要だなぁ~って思ったんですよ。
確かに、"コンプライアンス"を重視していれば会社のイメージ自体は悪くないな。
でも、形式的に"コンプライアンス"を推し進めても、本当の意味で会社のためになるとは限らないんじゃぞ。
え?? どういうことですか!?
現状の業務慣習などを考慮せずに、コンプライアンス体制を推し進めようとすると、社内業務に著しい問題が生じて、会社の経営自体にダメージを与える可能性があるんデスよ。
会社として本気でコンプライアンス体制の構築を目指すなら、コンプライアンスの推進担当者には、営業などの現場経験者を加えると良いのじゃ。
そうすれば、会社がコンプライアンス体制を構築する上で障害となり得る問題点について、適切な解決策を考案できるじゃろう。
確かに、ウチは全員が現場経験者なんで、現場の担当者とのコミュニケーション上の問題はないし、問題が生じた際も、現場の慣習も踏まえた対策を講じることができてますからね。
最初から100%のコンプライアンス体制を構築するというのは、現実的ではないんデスよ。
まずは、現状を十分に把握して、その上で"コンプライアンス"を重視した経営を目指すことが一番大切だと思いマス。
理想的なコンプライアンス体制というのは、会社組織で働く全従業員が、自らの中に"コンプライアンス"に関する基準を備えているという状態ですよね?
そうじゃな、"コンプライアンス"という概念が誰のためにあるのかといえば、それは最終的には自分自身のためということになるからの。
我々の仕事は、全従業員にそのことを自覚してもらう手助けをしつつ、一人一人の"コンプライアンス"基準では対処しきれない問題について、具体的な対応策を検討していくということだといえマスね。
"コンプライアンス"≠「法令遵守」ではないという話はパンダ先輩から聞きましたけど、ボクもしっかりとした基準を身につけていかなきゃいけないんですね~
いつもコンプラ推進室に入り浸ってるんだから、お前はもう少し"コンプライアンス"について理解しててもいいんじゃないかと思うけど・・・(苦笑)
・・・ \(◎o◎)/
(っていうか、今回"コンプライアンス"って言葉を、何度使ったんだろう・・・)
〔執筆〕 田中 建太朗 (コンサルタント)
【監修】 田島総合法律事務所
<参照URL>
http://business.nikkeibp.co.jp/article/manage/20080623/163435/
「コンプライアンス不況にどう立ち向かうか」(郷原 信郎 2008年6月25日 日経ビジネス)
コメントをどうぞ